お米から作られる日本の代表的なお酒「日本酒」って?

世界各国にはそれぞれの国に代表的なお酒がありますよね。ロシアのウォッカ、ドイツのビール、フランスのワインなどが有名ですね。
では、日本の代表的なお酒はどんなお酒でしょうか?

日本の代表的なお酒といえば日本酒(にほんしゅ)です。またの名を清酒(せいしゅ)と言います。
日本酒は基本的に米と水だけで作られます。まず、米の主成分であるデンプンを麹(こうじ)の作用により糖に変えます。そしてその糖をアルコールに変えて日本酒の出来上がりです。
原料が少ないため全て同じ味になりそうですが、単に米と水と言っても、その地域の気候によって種類や味が何種類もあるため、組み合わせ次第でその味は大きく変わってきます。
そして日本酒を作る人、杜氏(とうじ)によっても伝わっている製造方法が違うため酒蔵ごとに味が変わってきます。

日本酒は温めても、冷やしても美味しいという世界的にも珍しいお酒です。その温度は5℃~55℃位までととても幅広くなっています。
飲む場面や料理、飲む人の趣向で温度を変えて飲めるのが日本酒ならではの特徴です。
日本酒2

四季のはっきりしている日本では、その季節ごとに自然の変化を見ながら日本酒を楽しむという、日本ならではの贅沢なお酒の楽しみ方が昔からあります。

春に欠かせないのは「花見酒」です。奈良、平安時代から楽しまれている花見。桜を見ながら日本酒を楽しむ…日本ならではの楽しみ方ですね。

夏には「夏越しの酒」。これは6月の終わりに半年の汚れを流す意味から飲むお酒です。
この時期は田植えも終わり、ほっと一息入れる時期。これからの暑い夏を乗り越えるために祈りながら飲む、暑気払いのお酒です。

秋には「月見酒」。日本では秋の満月の夜に、満月を見ながら団子を食べたりお酒を飲んだりして楽しむお月見という行事があります。満月の光を浴びながら酒を飲み交わす…季節の変わり目をしみじみと味わうお酒です。

冬には「雪見酒」。しみじみと降る雪を見ながら楽しむお酒です。
この風習は平安時代の頃からあったそうで、当時は雪を見るために野山まで牛車を出したり、船を出して楽しんだそうです。現代では温泉に入りながらの雪見酒が代表的です。

日本に来た際には、その季節ごとの楽しみ方をしてみるといいですね!
日本酒3

Photo by g****************m, はなたれ君

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