藍染めの美しい色と柄が素晴らしい!日本の伝統的な染色とは?
日本の定番お土産と言えば手ぬぐいが人気ですよね。手ぬぐいにはたくさんの柄の種類がありますが、中でも藍染め(あいぞめ)で染められたものは、美しい色と柄になりとても人気です。では藍染めとはどのように染める方法なのでしょうか?
藍染めは植物に含まれるインジゴという色素で青色~紺色に染める方法です。世界各国にインジゴを含む植物が存在し、昔から親しまれてきた染め方です。
インジゴを使ったもので世界的に有名なのは、アメリカ発祥のジーンズです。ゴールドラッシュ時代に、ガラガラ蛇対策としてインジゴで作業ズボンを染色したのがジーンズです。日本でもインジゴで染めたものを身に付けると虫が寄ってこないと言われています。しかし残念ながら、どちらも迷信的なもので科学的には立証されていないそうです。
そんなジーンズは大量生産するため、植物に含まれるインジゴは使わず、石油から合成されたインジゴピュアーが使用されています。
藍染めは柄が特徴的で美しいことで有名です。様々な柄があるのですが、それぞれの柄の作り方も変わっていて面白いんですよ。
様々な柄の中でも1番目にするのは”絞り”と呼ばれる柄です。青く染めた生地の中に白の円のような柄を作るものですが、これは生地を染料に入れる前に柄をつけたい場所に輪ゴムを縛り、それから染料に入れ染めていきます。そうすると輪ゴムで縛った部分だけ染まらずに綺麗な白い円が出来ます。二重や三重の円にしたければ輪ゴムを二つ、三つと並べて縛ります。輪ゴムの代わりに縄を使うとより面白い柄になります。
他にはボールやビー玉を生地で包み、輪ゴムで縛る方法もあります。輪ゴムだけで縛った時とは違い、白い円が大きく太くなります。中にはかぼちゃを縛るやり方もあるそうですよ。包むものによって柄も変わるそうです。
藍染めは自宅でも簡単に染色が出来ます。最近は手軽に出来る藍染めセットが売られているので、誰でも簡単に藍染めを体験することが出来ます。
他には体験工房なども多数あるので、観光の際に体験してみるのもいいですね!
Photo by 楊阿歩