大人が楽しむ少女服「ロリータファッション」
原宿あたりに行くと、何やら変わったファッションの子達を見かける事があります。
フリルやレースが多く、白黒のモノトーンカラーのかわいらしい衣装で、何だかお屋敷にいそうなメイドさんのような子達。
ちょっと奇抜で目立つこの服装は、「ロリータ・ファッション」と呼ばれるファッションで、少女のあどけなさ、小悪魔的な美しさを表現したスタイルです。実は海外でも注目されている日本発祥のファッションで、外国の子の間でも、ロリータ・ファッションに憧れて挑戦してみる子が多いようですよ。
個性的で目をひきますが、着てみるとたちまち幼くてかわいらしい姿に大変身!これらの衣装を好む人、あるいは着用する人を「ロリィタ」とも言っており、大人の少女服と言われる事もあります。
ロリータ・ファッションは、欧米文化への憧れと独創性をきっかけに、古風でありながらも新感覚のジャンルのファッションに仕上げた、ティーン向けストリートファッションです。
海外の人から「日本人はおしゃれ」、「カワイイ」と言われる事が多いのも、このようなファッションが生み出されているからかもしれませんね。
●なぜ「ロリータ」?
「ロリータ」という名前、何が由来になっているのか気になりませんでした?ロリータは、ウラジミール・ナボコフが1958年に発表した文学に登場するヒロインの愛称から来ています。
ロリータは中年の作家に一目ぼれされ、それを翻弄する12歳の美少女ドロレス・ヘイズのドロレスの部分を変形したニックネームの一つです。作品の中では、ドリー、ローなどとも呼ばれています。
また、この小説に由来し、10代前半の少女に特別な感情を抱く人を、特に「ロリータ・コンプレックス」と呼ぶ事もあります。
中年の文学者に一目ぼれされ、それを翻弄するドロレスという少女は、少女特有の妖艶な魅力を持った魔性の少女の設定です。中年の文学者であるハンバート・ハンバートの心をつかみ、次第に破滅に導いていきます。
ナボコフが定義するロリータは、年齢的に幼く、言動や容姿が小悪魔的で妖精のようでなければならないと細かく定めていましたが、日本において「ロリータ」とは、「実際はもう大人なのに、童顔ゆえに幼く魅せている女性」か、「本当にまだエロスの欠片のない少女」と定義しています。
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