日本ではお正月に「空飛ぶタコ」を楽しむ?
「タコ」といったら普通、魚介のタコを思い浮かべますよね。しかし日本では、タコはタコでも空に飛ばして遊ぶタコもあります。もちろん、お魚のタコを空に飛ばすわけではありません。
タコあげ遊びといって、日本ではお正月に行う遊びとしてよく知られています。木や竹などの骨組みに紙、布、ビニールを張って紐で反りや形を整えて作ります。ハタ、イカなどとも言います。たこあげ大会というのもあり、誰が一番高くタコがあげられたかというのを競います。
●タコの歴史は?
タコの発祥は、実は日本ではなく中国。漁業や軍事に使われていたと言われています。中国のタコは昆虫や鳥、獣や竜など、伝説上のイキモノなど様々な形を表現しています。現代の中国のタコは、竹の骨組みに縄を張り、その上に手描きの絵や文字などがあしらわれています。
日本ではかつて、お正月を含む冬休みに子供達がタコあげする光景がよく見られます。玩具店のみならず、子供達が買い物する頻度の高い、身近にある駄菓子店や文房具店などでタコも販売されていました。特にタコあげが盛んに行われていた1970年代には、冬休みの時期には電力会社がスポンサーの夕方のニュース番組で「たこあげは電線のない広い場所で」、「電線に引っかかったら電力会社にご連絡ください」という内容のCMが流されていたほど、トラブルも多かったのです。
タコあげが安全にできる広い空間が少なくなった事や少子化などもあり、お正月のタコあげの光景も少なくなりました。
How to fly a kite
タコあげするならここ!
小金井公園
小金井市・西東京市・武蔵野市にまたがる公園です。