日本全国にある素晴らしい伝統工芸品を見てみよう!
日本全国には各都道府県ごとにそれぞれ古くから伝わる素晴らしい工芸品があります。その中でも世界にも絶賛される有名な工芸品をベスト5にしてご紹介します!
岩手県を代表する工芸品である南部鉄器の歴史は、17世紀中頃に岩手県盛岡市を中心とした地域を治めていた南部藩の藩主が京都から茶釜職人を招いて、茶の湯釜を作らせたことから始まりました。現在も昔ながらの伝統的技術・技法を受け継ぎ、職人が茶の湯釜や鉄びんなどを一つ一つ手づくりで作っています。保温性が高い点や丈夫で長持ちな点、南部鉄器で沸かしたお湯に鉄分が含まれ健康に良い点などから多くの人に愛されています。
広島県安芸郡で生産されている熊野筆は、全国シェア80%以上を占めると言われてる有名な筆です。書道用筆、絵画用絵筆、化粧筆、記念品として作られる誕生筆などさまざまな使い道があります。中でも最近注目されているのが化粧筆。柔らかい肌触りや、顔の凹凸に沿う高い品質で、海外の大手化粧品会社にも使われ、世界的に高い評価を得ています。
宮城県内には5つの伝統こけしがあり、系統作者によりそれぞれ形や模様、顔の表情などに違った特徴があります。素朴で美しく、愛らしいその姿は見ているだけで癒されます。それぞれに特徴があり、鑑賞者によって好みが分かれるのも、こけし鑑賞の楽しさのひとつですね。
江戸末期に現在の東京で生産が始まった江戸切子。切子とは、カットグラスと呼ばれる彫刻や切り込み細工を施した透明度の高いガラスのことです。江戸切子に使われる模様は、着物などに使われる和模様と同じところも特徴のひとつです。その繊細な美しさから、プレゼントとしてもとても人気があります。
○第1位 京友禅(きょうゆうぜん)
京友禅は京都府の伝統工芸品のひとつです。今から300年以上前、扇絵師である宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)によって生み出された染色です。色の数が多く絵画のような模様を着物に染める友禅染は、日本の着物の代名詞と言えるほどです。多くの色を使いながらも、決して派手になりすぎず、品の良い京友禅の色柄には、京都独特の風情を感じられます。
Photo by aie, unic, Nobuyuki Kondo, Yasuo Kida