死者を供養する夏の伝統行事「盆踊り」
日本では夏になると盛んにお祭りが開催されます。「お祭り」とは、神や仏をまつる儀式や、自然に感謝する催しのことで、豊作祈願や収穫への感謝など、それぞれに意味があります。
日本全国合わせると1年間でなんと30万ものお祭りが開催されています!
そのお祭りの中で催される日本の伝統行事の1つ「盆踊り」(ぼんおどり)。
日本では夏に独自の風習の「お盆」(おぼん)と呼ばれる期間があります。お盆には亡くなったご先祖様が帰ってくるとされていて、盆踊りはそのお盆の時期に死者を供養するために行われる行事です。
盆踊りの歴史は古く、始まったのは500年以上も前のことだそうです。
広場の中央に櫓(やぐら)と呼ばれる建物を建て、櫓の周囲を回りながら音楽に合わせて皆で踊ります。日本人なら誰もが経験したことがあるでしょう。
写真を見てもらえるとわかりやすいですね。
盆踊りの楽しみ方は踊るだけではありません。
まず一つ目の楽しみはファッションです。盆踊りでは一般的に浴衣を着て踊ります。もちろん普段と変わらない服装の人もいますが、やはり浴衣を着ると気分も違います。浴衣にもたくさん種類があり、選ぶのも見るのも楽しいですよ!
そして浴衣だけでなく、小物を選ぶのもまた一つの楽しみです。
下駄(げた)を履き、扇子(せんす)を帯にさし、巾着(きんちゃく)を手に持つ。
日本の風情を感じられるファッションですね。
そして二つ目は音楽です。盆踊りでは音頭(おんど)と呼ばれる独特な音楽を使って踊ります。各地域、各お祭りによって使われる音頭が違うので、それぞれの音頭を聴き比べてみると楽しいですよ!
盆踊りの中でも日本三大盆踊りと呼ばれているのが、徳島県の「阿波踊り」、岐阜県の「郡上八幡盆踊り」、秋田県の「西馬音内盆踊り」です。この3つは毎年多くの観光客が訪れ、賑わいを見せます。
実際に盆踊りを見てみましょう!