芸者遊びは粋な大人の遊び!ルールを守って楽しく遊ぼう

海外の方が日本を思い浮かべた時に出てくるものといえば、富士山、忍者、寿司など…たくさんあると思いますが、その中に必ず入ってくるのが芸者(げいしゃ)または舞妓(まいこ)です。
芸者とは、唄や踊り、楽器の演奏などで宴の場を盛り上げ、お酌をすることを仕事とする女性のことです。関東では一人前に仕事をこなす女性のことを芸者、まだ修行中で、半人前の女性のことを半玉(はんぎょく)と呼びます。一方、京都など関西では関東でいう芸者のことを芸妓(げいぎ)、半玉のことを舞妓(まいこ)と呼んでいます。彼女達はお客様をもてなす唄や踊り、三味線などを数年間かけて徹底的に教えこまれたプロの女性です。芸者は20歳前後の若い女性が多いですが、年齢制限や退職制度はありません。なんと80歳の現役芸者さんもいるんですよ!
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そんな芸者達と一緒に遊ぶゲームを芸者遊び、またはお座敷遊びと言います。どのゲームにも共通するルールが、負けたらお酒を飲むこと。少し変わった上品で粋なゲームをいくつかご紹介します。
〇おまわりさん
2人で太鼓をはさんで立ち、おまわりさん〜♪の掛け声のリズムにのって太鼓を2回叩いてじゃんけん。勝ったら太鼓をバチで叩き、負けたらぐるっとまわる。これをテンポ良く繰り返し、2回続けてジャンケンに負けたら負け。

〇とらとら、虎拳(とらけん)
屏風(びょうぶ)を挟み、三味線に合わせておこなう ジェスチャージャンケン。 唄の最後の「とらとーらとーらとら とらとーらとーらとら」で 屏風から飛び出し、ポーズ 。
虎→ガオーッと虎ポーズ(グー )
おばあさん→杖をつくポーズ(チョキ)
和籐内(わとうない)→槍をつくポーズ(パー)

〇金比羅(こんぴら)ふねふね
2人で向き合って座り、間にお膳や台を置き、その上にお酒のふたやライターのような手のひらで隠れる物を置く。 「金比羅船々」の音楽に合わせ、交互にそれの上に手を載せる。 手を載せたとき、掴んで取っても良い。取ったときは次に戻す。 台の上にそれが有るときは手を開いて(パー)出し、無いときは握った手(グー)を出す。間違えた方が負け。 音楽が徐々に早くなり、どちらかが間違えるまで行う。
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最後に、ゲームをする前に覚えておきたい芸者遊びのマナー五箇条です!
①踊り、小唄が始まったら黙って聞く!
芸を売るのが芸者の仕事。芸を見るのは客の礼儀です!
②芸者衆を「お姐さん(おねえさん)」と呼ぶ!
50歳でも「おばさん」と呼んではいけません。芸者は皆「お姐さん」です。
③芸者遊びには、きれいな靴、新しい靴下を!
お座敷に上がる時に穴があいた靴下はタブー!新しい紺色の靴下を履くのがマナーです。
④芸者遊びは、恥を捨て存分に楽しもう!
芸者達に遊びに誘われたら、恥ずかしがらずに童心に帰り楽しみましょう!
⑤芸者には食事でなくお酒を勧めよう!
芸者達は基本的に宴会の場で食事はしません。無理に勧めず、お酒を一緒に楽しみましょう。
これらのマナーを守った上で芸者遊びを楽しみましょう!

Photo by Japanexperterna.se, Joi Ito

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