天ぷらのサクサク食感が人々を魅了する!和食の定番天ぷらって?
皆さんは日本料理の代表格でもある天ぷらを食べたことはありますか?あの衣のサクサク感がたまりませんよね!
天ぷら(てんぷら)とは、魚介類や野菜などの様々な具材に溶き卵や小麦粉などを混ぜた衣をつけて油で揚げる日本を代表する料理です。蕎麦や寿司と並んで江戸の三味として古くから親しまれてきました。天ぷらと言うと和食店や天ぷら専門店などで食べられるイメージですが、家庭でも簡単に作られるので一般的な家庭料理でもあります。最近では海外でも和食店が増えたことから、天ぷらはとても人気になっています。
そんな日本を代表する天ぷらですが、実は元々は日本の料理ではないことを皆さんご存知でしょうか?
元々日本には油でものを揚げるという調理法がありませんでした。それが、1000年以上前に中国と交流が始まった頃に日本に伝わったと言われています。当時は米などを練った衣をただ油で揚げて食べるといった天ぷらとは程遠いものでした。その後、日本がスペインやポルトガルなどヨーロッパ諸国との貿易を始めた頃に日本に伝わったフリッターが天ぷらの元となりました。そのため、天ぷらの語源はポルトガル語であると言われています。ポルトガル語の「調理する」という意味の「tempero」が日本に伝わって、「天ぷら」に変化したと言われています。
家庭料理の一つとしても有名な天ぷら。一般的な食べ方として有名なのが、天つゆと大根おろしにつけて食べる食べ方ですね。または塩をつけて食べる人もいます。それ以外にも天ぷらには様々な食べ方があります。まずは様々な食べ方の中でも大人気No.1の天丼。ご飯の上に天ぷらを載せ、甘辛いタレをかけて食べます。普通に天ぷらを食べるより天丼の方が好きだという人もいます。そして次に天ぷら蕎麦、天ぷらうどん。温かい蕎麦やうどんの上に天ぷらをトッピングする食べ方です。冷たいざるそばやざるうどんなどには別の皿に盛り、蕎麦やうどんと一緒につゆにつけて食べます。そして最後にかき揚げ。かき揚げは一種類の具材を揚げるのではなく、小さく刻んだ野菜やエビを混ぜて揚げます。ふんわり揚げられたかき揚げは一度に色々な味が楽しめ、食べごたえがあるのでオススメです!
最後に少し変わった天ぷらをご紹介します。それがもみじの天ぷらです。
もみじと言えば、日本の秋の名物の赤や黄色に色付いた葉っぱですよね。そのもみじを天ぷらにしてしまうんです!もみじの天ぷらは関西で大人気のお土産として知られている、大阪府箕面(みのお)市発祥のお菓子です。元々は箕面山のお寺に訪れた修行者が、もみじの美しさに感動し、旅行者にもその美しさを味わってもらおうと天ぷらにして提供していたものがお菓子になりました。食事のおかずとして作る時と違い、衣に砂糖を混ぜて揚げるので、カリッと甘いお菓子に仕上がります。関西に訪れた際には是非お試しください!
Photo by りあん, cyan, acwork