おふくろの味代表「味噌汁」

白いご飯と共に、日本の食卓には欠かせない「味噌汁」
だし汁に野菜や豆腐、海藻、季節の物や地域の特産物を入れて味噌を溶いた汁物です。
寒い朝や二日酔いの朝に味噌汁を飲むと、心も体もホッと和む、日本の味の代表的な料理です。

日本人が味噌汁を食べるようになったのは、鎌倉時代の頃。
武家社会の中で一汁一菜(※)の食事が定着し始め、毎回食事の際には味噌汁を飲む習慣ができたと言われています。
※一汁一菜・・・ご飯+味噌汁+おかず1品

味噌汁は、味噌そのものに栄養が豊富に含まれている上、具材を似た汁ごと食べる事ができるため、全ての栄養を無駄なく摂取できる優れた健康料理です。
戦時中の貧しい食生活の中で、質素な食事でありながら人々が健康でいられたのはご飯と味噌汁のおかげだと言われているほどなんですよ!

味噌汁を作るのに決め手となる「だし」と「味噌」は、各地域ごとに特徴があります。
そして、各家庭ごとにも具材の定番や味の好みがあり、「おふくろの味」として代々受け継がれていきます。
日本の特徴でもあるカツオや昆布などでしっかりと「だし」をとり、味噌の個性に合わせた具材を入れることが、美味しい味噌汁を作るコツとも言えるでしょう。
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味噌汁は「味噌」を使用しているため、塩分が多いと思われがちです。
確かに好みによって濃いめの味が好きな人や、田舎の方に行くほど味噌を多めに入れる地域はありますが、他の食品と比較すると塩分は意外に少ないことが分かっています。
さらに、カリウムを多く含む食材と一緒に食べることで、余分な塩分を体外に排出してくれる効果もあるんですよ!
日本人の定番「二日酔いの朝にはシジミの味噌汁」も、栄養学的に理にかなっているんです。
また、味噌汁の具材の定番である「豆腐」や「ネギ」も、消化に良い物と胃腸に良い物とを組み合わせているため、胃腸に良いとされています。

毎日の食卓には欠かせない味噌汁は、家族の健康を考えた「おふくろの味」なんですね。

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