美味しいエンターテイメント「わんこそば」
日本のそば文化の中でも有名な「わんこそば」。
「わんこ」=「お椀」に入った「蕎麦」という意味です。
手のひらサイズのお椀の中に一口分の蕎麦が入れられ、食べ終わるたびに次の蕎麦が追加されていくというスタイルで、お腹いっぱいになるまで食べていきます。
そして、次々と蕎麦を食べては空いたお椀を重ね、最後に数を数えます。
「人を幸せにする」=「おもてなし」の気持ちが「わんこそば」の発祥とも言われています。
一見、大食い大会のようにも見えますが、こういった日本独特の相手を思いやる気持ちから生まれた文化なんです。
わんこそばの大会
このようにテンポ良く、飲み込むように食べていくのが上手な人の食べ方です。
わんこそばを提供しているお店は、ほとんどが定額制。
つまり、食べ放題なんです!
たくさん食べる人にはとっても嬉しいですよね。
店によっては大部屋に案内されることも多く、ある程度の人数が集まったら皆で同時にスタートします。
なんだかショーに参加している気分ですよ。
最近では「蕎麦のエンターテイメント」として海外からの旅行客にも人気なんですよ。
自分の席には何種類もの薬味が用意され、何杯でも飽きずに食べられるようになっています。
ネギ、わさび、お刺身、漬物など…。
味を変えながら食べることで、どんどん食が進みます。
ルールは簡単。
渡されたお椀の蓋を開けたらスタートです。
あとは無心で食べ続けるのみ!
支給の人が「じゃんじゃん!」「ドンドン!」と掛け声をかけながら、テンポよく追加の蕎麦を入れてくれます。
そして、お腹いっぱいになったら自分のお椀に蓋をします。
蓋をすることが終わりの合図になるのです。
いくら「もう食べられない!」「ギブアップ~」と言っても、蓋を閉めない限り蕎麦は追加されていくので要注意ですよ。
最後に、自分が何杯食べたかを数えましょう。
これがわんこそばの楽しみでもあります。
平均は、男性が70杯、女性が50杯。
100杯以上食べると記念品がもらえる店が多いので、まずは100杯を目標にチャレンジしてみるのも面白いですね。
わんこそばの有名なお店はコチラ↓↓↓
●東家
わんこそばと言えばココ。
薄味なので量を食べやすく、喉越しが良いと評判。
100杯以上食べると手形がもらえます。
●直利庵
クルミ、刺身、ネギ、すじこ、海苔、なめこおろし、もみじおろし、花かつお、お新香など…とにかく薬味が豊富。
薬味を入れ過ぎると蕎麦がたくさん食べられなくなってしまうので注意ですね。
●やぶ屋
花巻出身の詩人、宮沢賢治も訪れたという店。
いつも「天ぷら蕎麦とサイダー」を注文していたんだとか…。