美味しい黒い紙!?「海苔」
おにぎりやお寿司に欠かせない「海苔」。
朝食、昼食、夕食と白いご飯を食べる習慣のある日本人。
白いご飯にはやっぱり「海苔」が欠かせません。
最近ではお寿司やおにぎりが海外でも認知されるようになると共に、海苔の存在も知られるようになってきました。
定番の「板海苔」や、焼きそばやお好み焼きに使う「青のり」、海苔の佃煮など…色々な種類がありますが、どれも原料は同じ「海藻」です。
一年中市場に出回っていますが、旬は11月~3月頃。
この時期の海苔は「新海苔」と呼ばれ、柔らかくて香り高いのが特徴です。
主に、日本の太平洋側、瀬戸内地方、九州地方で養殖され、食用とする海藻を漉き、乾燥させて紙状にしています。
海苔の歴史は古く、非常に高級な食品として貴族のごちそうとして食べられていました。
そして、鎌倉時代頃になると、食文化も進み、庶民の食卓にも海苔が登場してきます。
当時は庶民の間で海苔巻きが大流行し、西洋人は「日本人は皆で黒い紙を食べている!」と驚いたようです。
確かに見た目は黒い紙ですし、食べ物だとは思わなかったのでしょう。
海苔は緑黄色野菜と言われるほど栄養豊富です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、良質タンパク質、カルシウムなど…。
特に、ビタミンAが多く含まれ、海苔1枚で卵1つと同じ量が摂取できます。
手巻き寿司に使われるサイズの海苔を2枚食べるだけで、1日に必要なビタミンA、B1、B2が摂取できちゃうんですよ!
野菜嫌いな子供にも良いですし、疲労回復や美容にも効果的です。
また、海苔に不足している栄養成分は大豆で補うことができるので、大豆食品と一緒に食べることで、体の中でより効果的に栄養を摂取することができます。
ただ、日本の海苔は日本人しか消化できないことも分かっています。
古くから海藻を食べる習慣があった日本人にしか、海苔を分解できるバクテリアの遺伝子が無いのです!
海苔を良く知っている海外の方の中には、消化に悪いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です!
海苔は熱で細胞を壊すと消化吸収が良くなり、誰でも消化できるようになるんです!
海外の方には「焼き海苔」がオススメです。
「海苔」は日本ならではの面白い食品の1つですね!