日本の文化を支える外国人たち。日本文化を世界に…!
日本には古くから伝わる伝統が沢山あります。
伝統芸能、伝統技術、伝統工芸…。
しかし、現代では日本人でさえも人手が少なくなってきています。
そんな中、日本の伝統に興味を持ち、
それに人生をかけている外国の人達が沢山いるんです!
日本の伝統を極め、世界で活躍している人達を紹介します。
■ヒーブル・オンジェイ(チェコ)
狂言師。
17歳の頃、パントマイムに興味を持ち、色々と調べているうちに狂言に出会い、
京都で大蔵流狂言を学びました。
狂言の言い回しは日本人でも難しいのですが、彼のセリフは完璧!
着物を綺麗に着こなし、日本語も流暢。
2006年には茂山千五郎家の大蔵流狂言フランスツアーに、
コーディネーターとして同行したりと活躍しています。
■ダイアン吉日
落語家。
ロンドンでグラフィックデザイナーとして働いた後、
2年間で世界20ヵ国をバックパッカーとして放浪。
1990年に日本に立ち寄り、18年が経過したという経緯らしい。
バルーンアーティストとしても活躍するなど多彩な才能を持つ大道芸人とも言える。
■桂三輝/桂サンシャイン
落語家。
日本の伝統芸能である能に興味を持ち、1990年に来日。
トロント出身で劇作家だった。
桂三枝の元に弟子入りし、下積みを経験。
7年前に桂三輝の名を手にした。
YouTubeなどで活躍を見ることができますよ!
■カーティス・パターソン
琴奏者。
コーネル大学在学中に琴に出会い、1986年に来日。
生田流の基礎を学び、講師も務めている。
以後10年間、全国で演奏活動を続けています。
■シルヴァン・ギニャール
琵琶奏者。
青い目の琵琶法師と呼ばれている。
西欧の中世音楽の研究を手がけ、ショパンの専門家でもある彼は、
チューリヒ大学で民族音楽に興味を持ち、来日して琵琶と出会う。
人間国宝でもある山崎旭翠の元で琵琶を学んだ。
■ロギール・アウテンボーガルト
和紙工芸家。
出身地であるオランダで和紙に出会い、1980年に来日。
高知県に生活の拠点を構え、和紙職人の道へ。
夫婦が営む工房「かみこや」で和紙の魅力を伝えている。
■ブライアン・ホワイトヘッド
藍染め職人。
20代の頃、カナダを飛び出してアジアやヨーロッパなど各国を旅し、
1989年に日本に来日。
藤野で草木染めや養蚕、織物のことを知った。
彼は、原料作りから織りまでを全て自分の手で行っている。
■ベルアザニ・ラクダール
蕎麦打ち職人。
手打ちそば「蕪庵」の店主。
浅草で4年ほど働いた後、独立。
今では多くの蕎麦好きも認める名店となっている。
■ユアン・クレイグ
陶芸家。
「器と料理が対話している」という日本に憧れて来日。
1992年に独立し、1994年には自分の窯を持った。
食器にこだわり、現代の「用の美」を追求している。
■ビヨン・ハイバーグ
包丁専門店の店主。
大阪で「TOWER KNIVES OSAKA」を営む。
堺の包丁職人の技に魅せられ、職人技を多くの人にPRしている。
■カロリーナ・ステチェンスカ
将棋士。
日本将棋連盟が定める成績を収め、女流棋士3級の資格者となった。
その後は、女流棋戦に出場し、規定を満たせば、
外国人女性初の正式なプロ棋士となる。
他にも沢山…。
最近では相撲も外国人力士の活躍が目立ってきていますし、
盆栽職人に正式に弟子入りする人も多いようです。
日本の伝統を世界中の人に知ってもらうためには、
こういった人達の活躍に期待していきたいですね!
Photo by こうち森のささやき、趣味人倶楽部、日本吉、e-nikka、RICOH