小さな大自然「盆栽」

数百年も続く日本の伝統文化「盆栽」。
近年、世界各国からCool Japan「BONSAI」として親しまれています。

盆栽は、野山にある植物を鉢の中で育てながら、枝や根の細かな手入れや、針金で枝を曲げ、気温や湿度にまで気を使いながら丁寧に育てていきます。
そして、人工的な部分が見えないようにしながらも、自然本来の美しさや厳しさを凝縮させて見せていくのです。
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小さな鉢の中に、四季の移り変わりや風のそよめきを感じ、近付くとまるで山の奥深くに踏み入れたかのような風景ですよね。

欧米では、命のある変化するアートとして捉えられており、絵や彫刻は完成したら終わりでも、盆栽は生きていることでどんどん変化していくのが魅力だと言われています。
小さな苗が毎日少しずつ成長し、変化していく様子に愛着を感じるのは世界共通なんですね。

オックスフォード英英辞書
英語版Wikipedia
日本語版よりも詳しく載ってます。

ガーデニングが盛んな欧州では、盆栽の専門誌が28種類もあり、イタリア・ミラノでは盆栽大学という市民講座が開かれ、中には日本の盆栽職人に弟子入りする人もいるようです。
日本では停滞気味だった「盆栽」も、今や世界の「BONSAI」となっているんですね。
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盆栽の主な拠点は、8割以上を生産する香川県や、海外向けの展開が広い埼玉県大宮、皇室の盆栽を所蔵する東京エリアがメインです。
年間約1万人以上の外国人観光客が訪れる江戸川区の「春花園BONSAI美術館」では、海外からの修行者や外国人向けの盆栽ツアー客が後を絶たないんだとか…。

見るも良し、育てるも良し。
まずは身近な施設で素敵な盆栽を体感してみるのが良いかもしれませんね。

↓↓↓
●さいたま市立 大宮盆栽美術館
世界初の公立「盆栽美術館」。
貴重な盆栽を多数見ることができます。

●春花園BONSAI美術館
著名な盆栽作家である小林國雄が館長を務める美術館。

●昭和記念公園 盆栽苑
日本初の国営盆栽苑。

●国風盆栽展(東京都美術館内)
日本最古の歴史と格調を誇る盆栽の公募展。
社団法人日本盆栽協会が運営。

●埼玉県 「大宮盆栽」の盆栽園
「盆栽の聖地」として海外からも注目されています。

●香川県 「鬼無」「国分寺」の盆栽園
(香川県鬼無植木盆栽センター)
(JA香川県国分寺盆栽センター)
(JETRO)
松盆栽の全国シェア80%以上の一大盆栽拠点。
根腐れしにくく痛まないと定評。

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